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豚コレラの原因や北陸や石川県の発生状況!食べると人間が感染する?なぜ殺処分?

豚コレラは石川県で発見されているのか

愛知県や岐阜県などの5府県の養豚場で、豚コレラの発生が確認されていますね。

被害の拡大が心配され豚コレラに感染した豚を殺処分するというニュースが流れていますが、ふと豚コレラとは何なのか、またその原因が気になりました。

そして、豚コレラに感染した豚を人間が食べると人にも感染するのでしょうか?

なぜ殺処分をするのかの理由や、北陸や石川での発生状況についてもまとめていきたいと思います。

(追記3/23)
新たに岐阜県で17頭から豚コレラの感染が見つかり2000頭が殺処分されました。

愛知県では野生のイノシシを介したウイルスの感染拡大を防ごうと、全国で初めて野生のイノシシを対象としたワクチン入りの餌の散布が始まりました。


豚コレラとは?

豚コレラ・人間が食べたら感染する

農林水産省のホームページによると、豚コレラは以下のように説明されています。

  • 豚コレラウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴。
  • 感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大する。
  • 治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されている。
  • 世界各国に分布しているが、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成している。

(引用:http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/)

平成30年9月9日に岐阜県の養豚場で平成4年以来26年ぶりとなる豚コレラが確認されて以降、2019年2月5日には、愛知県、岐阜県、滋賀県、長野県、大阪府の5府県で発生が確認されています。

豚コレラの原因は何?

そもそも、豚コレラの原因は何なのでしょうか?

26年ぶりに発見されたとなれば、海外から感染した豚を輸入したのでしょうか?

こちらについて、家畜伝染病に詳しい農研機構・動物衛生研究部門の山川睦海外病研究調整監は以下のように答えています。

病気が発生している国からの家畜や畜産物自体は輸入されませんし、動物検疫所でも検査されるので、そこから漏れた形で持ち込まれたと考えられます。例えば、外国人観光客や、日本から海外に出て帰国した人が、ハムやソーセージなど、生きたウイルスが残った加工食品を持ち込んだことなどが感染原因となった可能性があります

(引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011806311000.html)

はっきりした原因について特定できていないものの、海外からウイルスが持ち込まれた可能性が高いということです。


豚コレラの石川県の発生状況は?

豚コレラ・人間が食べたら感染する

全国的に感染拡大の『豚コレラ』…まだ確認されていない石川県内の養豚場も“厳戒態勢”石川テレビ

 

感染が拡大しつつある豚コレラですが、北陸や石川県での発生状況はどのようになっているのでしょうか?

 

国的に感染が拡大している豚コレラ。お隣、岐阜県でも感染が確認されていて、石川県内の養豚業者は不安な日々を送っています。 全国で感染が広がっている豚コレラ。

 

養豚所をはじめ出荷先を含めると5つの府と県で感染が確認され、これまでに1万5千頭以上が殺処分されました。 豚コレラは豚やイノシシ特有の病気で高い致死率と強い感染力をもっています。 石川県内では16の養豚場でおよそ2万1000頭が飼育されていますが、今のところ感染は確認されていません。

 

(記者リポート) 「感染が心配される中、石川県内の養豚場では外部との接触が絶たれていて中には入ることができません」

 

養豚農家(電話): 「(Q.中に入ることは?)できんできん。絶対できん。外部から菌やウイルス持ってくると農場に入るからダメ。岐阜から富山とか福井とか石川に伝染して西日本まで発症が出てくると大変なことになる」

 

石川県では豚コレラの感染を防止するため、豚舎の消毒や外部との接触を断つなど、県内の養豚業者に対し予防策をとるよう呼びかけています。

 

石川県農業安全課の担当者: 「毎日の豚の健康観察をしっかりして頂いて、異常豚の早期発見・早期通報をお願いしている」 感染の拡大が止まらない豚コレラ。養豚業者の不安な日々が続きそうです。

 

石川県の農場では感染が確認されていないということです。

現在、感染が確認されている5府県のうち、大阪府以外の養豚場では既に殺処分に着手しており、大阪でも近く実施される予定ということです。

豚コレラに感染した豚を人間が食べると感染する?

豚コレラ・人間が食べたら感染する豚コレラに感染した豚を人間が食べると感染するのか、気になるところです。

豚やいのしし間では強い感染力があり、感染すると高い致死率があるということで、とても怖いですよね。

農林水産省のホームページによると、人間に感染することはないようです。

また、家畜伝染病に詳しい農研機構・動物衛生研究部門の山川睦海外病研究調整監も、人間が食べても感染ないと発表しています。

「『コレラ』という名前がついているので、心配する人もいると思いますが、仮に感染した豚の肉や、ソーセージなどの加工品を食べても健康に影響はありません」

(引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011806311000.html)

 


豚コレラに感染した豚を殺処分するのはなぜ?

豚コレラ・人間が食べたら感染する

では、なぜ豚コレラに感染した豚を殺処分するのでしょうか?

「殺処分」と聞くと、とてもかわいそうだと感じてしまうものです。

それに、人間に感染しないのであれば、殺処分せずに治す方法はないのでしょうか?

調べてみたところ、なぜ殺処分するのか、理由は3つありました。

殺処分する理由①家畜伝染病に指定されているため

日本では「豚コレラ」は、家畜伝染病予防法において家畜伝染病に指定されています。

そこで、豚コレラに感染した豚は殺処分すると決まっているのです。

なぜそのように決まっているのか、それは理由の2つ目でもある「他の豚への感染力が強いため」です。

殺処分する理由②感染力が強いため

豚コレラは、非常に感染力が強いのが特徴です。

豚コレラに感染した豚やいのししの唾液や鼻水、ふんに、健康な豚が触れることで感染します。

そして一度感染すると治療法はない上に、致死率が高いのです。

このまま感染が拡大すれば、健康な豚までどんどん豚コレラに感染し、死んでいってしまいます。

そうすると出荷される豚が減り、畜産業に大きな打撃を与えることになります。

そのため、殺処分をし、国として蔓延を阻止する方針を固めているようです。

殺処分する理由③輸出停止や出荷制限になってしまうため

生産者には死活問題で、周辺の生産者も出荷制限を受けます。

日本は1992年以降は豚コレラの発生がなく、国際機関に「清浄国」と認定されていましたが、政府は昨年9月の岐阜市内での豚コレラ発生後、豚肉の輸出を停止。今も多くの国へ条件付きの輸出停止が続いています。

台湾の行政院農業委員会(農林水産省に相当)は16日、岐阜県で豚コレラの2例目が確認されたことを受け、日本からの豚や豚肉、関連産品の輸入を禁止すると発表した。輸入禁止措置は

農水省は12日、岐阜市で発生した豚コレラの影響で輸出を停止していた日本産豚肉について、岐阜県を除いて、ベトナムとマカオへの輸出が可能になったと発表した。11日にも最大の輸出先である香港にも同県産を除いて輸出が可能になっており、今後も輸出実績がある国・地域に許可を求めていく。

政府は9日の豚コレラ発生から、豚肉の輸出を停止。再開には相手国の受け入れ許可が必要な状況だ。発生前に豚肉が輸出可能で、まだ許可が出ていない国・地域は、台湾、カンボジア、シンガポール、モンゴル、アラブ首長国連邦となっている。

日本の豚肉(くず肉を含む)の輸出は2017年で10億1000万円。国・地域別では、香港が6億1000万円で最多、マカオの1億6000万円、シンガポールの1億4000万円と続く。

 

過去の対応は?

豚コレラ・人間が食べたら感染する

 豚コレラはかつて全国的にまん延していたが、養豚場がワクチンを接種することで撲滅につながり、2006年に接種は全面中止されました。国は今もワクチンを備蓄しますが、現時点で接種には否定的です。ワクチンを解禁すると清浄国とは認められず、輸出への影響が長期化する恐れがあるためです。

Q 終息の見通しは。

 豚とイノシシの新たな感染をなくさなければならないが、現状では防疫を徹底した県の研究施設ですら発生しています。「終息まで2、3年はかかると覚悟する必要がある」と指摘する専門家もいます。


まとめ

豚コレラは5府県へ感染拡大豚コレラの感染が拡大しています。

2019年2月時点で、岐阜、愛知、長野、滋賀、大阪の5府県の養豚場ででの感染が確認されており、現在も感染する豚が増えているとのこと。

北陸・福井のお隣の滋賀県でも養豚場での発生が確認されており、いつ北陸(石川、富山、福井)へ飛び火してきてもおかしくない状況です。

豚コレラに感染した豚を食べても人間には感染しないということですが、このまま豚コレラの感染が拡大すると、他の養豚場への影響が懸念されます。

被害がこれ以上拡大しないことを祈るばかりです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。